お洒落は足元からと良く言われるように
誰もが知っている事ですが、
コーディネート は合わせる靴で面白いように変化する。
靴単体だと一見クセありそうに見えるけれど
男性の装いに意外とハマり、新鮮さが生まれる。
それがデルモナコの紳士のパンプス
デルモナコ代表の花谷さんはビスポークテーラーにて、
フルオーダー、フルハンドメイドの特注の靴を何年も作っていた職人。
そんな花谷氏自身が展開するシューズブランドで、
メンズのパンプスを作られたのだろう??
と、疑問が湧いたのですが。
パンプスのルーツを掘り下げていくと、
少しずつですが掴めてきた気もしました。
パンプス(Pump・英語では単数形で表記されます)とは、
トップラインが浅めで履き口が大変広いスリッポンの総称。
〝女性の靴〟イメージが強いですが
パンプスが誕生した16世紀のヨーロッパ
(当時は今のローファーみたいな感覚で男性も女性も普段履きしていたようです。)
その後19世紀ごろになると、オペラ観劇や音楽会・舞踏会・晩餐会用の礼装靴としてオペラパンプス(Opera Pump)が登場し、黒の燕尾服も日常着から「礼装」変化していった時代背景があるそうです。
徐々に日常から非日常を演出する靴として変化をとげていったのがパンプス。
ルーツを辿ると男性のフォーマルウェアと密接な関係にあり、
ビスポークテーラーの靴職人として働いていた花谷さんとの繋がりに府に落ちて
私は安心感すら感じてしまいました。
革は完全に同じものはひとつとない、
不均一である意味で未完成な素材と花谷さんは説明しております。
DELMONACOはその革からクラシックなドレスシューズをベースに、
履き心地の良いラスト(木型)を探求し、革靴を作っています。
紳士のパンプスはアッパーには密度があり上質なkip leather(牛革)を使用
メンズでは珍しい、約1.5mmと幅狭のコバ
(コバとは=革靴を真上から見た際に、アッパー部分からはみ出ているアウトソール部分が見えます。
このはみ出た外周部分をコバと呼びます。)
ライニングには柔らかく肌触りの良い馬革を使用
性別を大切にしているDELMONACO。
メンズのパンプスだけでなく、
もちろんウィメンズのパンプスもあります。
デザインは同じですが、それぞれの性別で美しくもかっこよくと
全てイチから考え直し〝ラスト〟と〝ディティール〟が性別に合わせて同じではないのです。
メンズのパンプスも当然履き口が広く突っ掛けのようなデザインです
レースアップシューズに慣れている男性が履くと当然気になるのが
歩いた際にかかとの浮き具合。
もちろん多少浮くのは当たり前ですが、
〝アッパー(爪先から甲へ)の傾斜〟と〝ソールのかえり〟が効いており
かかとの浮き具合と足に吸い付いてくる感触が絶妙です。
ソールはマッケイ製法
アウトソールと内側が貫通して縫い合わさっております。
ヒールのデザイン
左:未使用(25.0cm)
右:一年着用後(25.0cm)
昨年の6月頃から着用を始めました。
ハーフソールは張らずそのまま着用
突然の雨にあったり、比較的ラフに履き込みました。
(当然ですが、履き初めは問題ないものの、今年の2月から
マッケイのステッチから雨水がインソールの浸透してしまう事もありました。)
大体、履き始めの一ヶ月程度は馴染みが弱く硬さも感じたり、
レザーソールの滑りなどの感じたので。
履き始めからハーフラバーを貼って履くのもお勧めです。
結果的に一年履いた後に踵の修理とハーフラバー貼り、靴磨きを
「ハンドメイドによる、職人的デザイン要素を消し、構えることなく
お客様に履いていただき、必然と良い味わいを出す普通の靴が作りたい。」
(DELOMONACO花谷さんの思い)
シンプルな中にある 「ちょっとした違和感」
そこをお楽しみいただけるのでは。
僕はお気に入りです。
DELMONACOのお品物はこちらよりご確認ください
CLOTH&CLOTHING(クロース&クロージング)
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