​Note

dip x CLOTH&CLOTIHNGを紐解く。


展示会に行くと必ず見てしまうのが、デザイナーや営業担当の服装。お店に立ち寄るお客様が先ず店員さんの服装を見るのと同じ感覚だと思う。どう着ているかも重要だけど。体に馴染んでいるかが僕は気になる。着ている方に馴染みとても似合っていると自分も取り入れてみたくなる。初めてdipの展示会に伺った際に田口さんが着ていたジャケットとトラウザーズもその一つ。肩の力が抜けたスタイリングを良い意味引き締めていたコットンナイロン素材のセットアップ。足元はナイキのスニーカーでインナーはティーシャツ。


伺った展示会が秋冬シーズンだった為、その際はそのままオーダーができなかったのものの。次の春夏の展示会にて、念願叶い商品展開があったので直ぐにオーダーをかけさせて頂いた。入荷後僕自身も購入させて頂き、三月から十一月頃まで、インナーをシャツからティーシャツそしてセーターへと。様々な着方を楽しんだアイテム。


恐らく昨年最も着た洋服だと思う。そんな思いがあったので、今年も展開しようと考えていたのだが、生憎dipでは今季展開がなかった。それならと思いCLOTH&CLOTHINGのコラボアイテムとしてお作り頂け無いか相談したしたところから始まったのがこちらの別注アイテム。






【dip x CLOTH&CLOTIHNG】

JAKET /TROUSERS/HALF-PANTS

カジュアルなのにドレッシーな洋服







生地は田口さんが、香港でみつけたモノ。昨年のものとは微妙に混率が変わったものの大きな変化は感じない素材感。55%ナイロン 45%コットンのウェザークロス(高密度に織られた平織生地)程よい厚みでシャカシャカとしたハリ感と自然なシワが独特なニュアンスがあります。なにより季節を問わず着る事ができるのが嬉しい。僕自身とても気に入っている生地。 田口さん曰く日本と比べると香港は遥かに狭いので生地と糸を効率良く探しに回れるし。さらに世界中の生地の代理店が香港あるので、全て短時間で観ることができるとの事。その中からチョット変わっている生地を見つけ出すのが田口さん。簡単には真似する事できない経験値と嗅覚が大きく左右する生地と糸選び。




【OFF-WHITE/SAGE】

お洒落のヒントを毎日見ている自然界から頂き、組み合わせのしやすい二色に。

日々の暮らしの中に隠れている色合わせを発見しながら、コーディネートをお楽しみ頂けると嬉しい。

白が黒の間を通ったような、外壁の色 OFF-WHITE(オフホワイト)

花の色と葉の色の関係のように、鮮やか色に調和の取れる色 SAGE(セージ)


dip x CLOTH&CLOTIHNG

JAKET

COL:OFF-WHITE/SAGE

PRICE:27,000-(+TAX)

ラペルはピークドラペル。「ピークド」は「尖った」という意味で、剣先のような鋭い下襟が特徴。日本では「剣衿(けんえり)」とも呼ばれてる。 この大きな突き出しが少し強いイメージを出していますので、もともとはタキシードなどのフォーマルウェアに採用されていたデザイン。


フォーマルならではの優雅さや華やかさを演出できるのが魅力。


それにあえてアンマッチなデザインを足しており、前見頃の端にダブルステッチを入れており。洗濯後に良い感じにパッカリングしてくる仕様になっております。


ジャケットには様々なポケットが付きます。


そんなポケットの中でも一番デザインとしての存在意義が強く、機能性のないポケットがジャケットの腰ポケットの上にある、口巾10cm前後の小さなポケット。通称「チェンジポケット」


チェンジポケットの由来はいくつかありますが、チェンジポケットのchangeは小銭を意味していて、名前の通り小銭入れやチケット入れとして使用する為のポケットだからとされております。


チップ文化が普及しているヨーロッパで財布を開けずにスマートにコインを取り出す機能として、クラシカルで紳士的な雰囲気の漂うデティールです。


特に英国的なイメージの強く、ブリティッシュテイストのスーツにつけられることが多いデザイン。


さらにチェンジポケットは普通のポケットの上に付く為、自然と目線が上に行き視覚効果的にウエスト位置も上がって見えますのでハイウエストにみせる事ができます。


日本ではチップを出す機会はなく実用性はありませんが、エレガントな雰囲気仕上がり。


無理なく脚長効果が狙えたりと印象を左右する意外と大事なポケット。


ポケットにつくフタ(フラップ)はもともと雨除けのフタでしたのでない方がドレッシーです。


雨にあたることのない礼装、タキシードなどには基本的にフラップがつきません。その為フラップが収納できるようになっています。しまうと両玉縁のポケット口に見える仕様ですのでちょっとドレッシーに着こなしたいときはフラップをしまってみても良いかと思います。

袖口は袖のボタン穴が実際に機能し、袖口の開閉ができる仕様の本切羽となります。


20世紀以前、スーツの下に着るシャツはあくまでも「下着」いう概念のもといかなるときもジャケットを脱ぐ事がなく。


もしなにかのときにジャケットを脱がずとも袖をまくり、作業しやすくするために袖口に開閉機能が付く事から。今では本格派の仕様と言われております。お医者様のスーツに多い仕様だったので英語では「surgeon’s cuff(外科医の袖口)」と呼ぶとか。詳しくはわかりませんが。。


今のスーツは袖をまくる必要性がないので簡略化して形だけついているというものも多くなっていますが。普段使いの上着の場合時々きちんと開けて袖まくりするあるかと思い。今回は本開きになってます。

dipのアイテムに採用されているコロゾボタン(別名 ナットボタン)

象牙椰子(ヤシ)の実を削って作られたものです。


表面のツヤ、椰子の木目模様が特徴で、天然素材ならではの風合いや温かみがあります。


コロゾナッツは南アメリカ原産。ナッツが熟すと地面に落ち、それを収穫します。(枝から実を取る方法を必要としません)コロゾナッツの栽培は周囲の環境に負荷を与えることがなく、そして地元の生産者にとっても収益率の高い農産物です。

コロゾナッツは取引価格が高く、南米では環境問題にもなっている牛の飼育の5倍の収益にもなります。コロゾナッツから作られるボタンは1920年代には盛んに使われていました。

1930年代になって安価なプラスチックボタンが流通し始めたことでそれまで使われていたコロゾナッツはファッション業界から姿を消していきました。


※象牙椰子=表皮を削ると、象牙のような色・ツヤを見せるため、そう呼ばれます。

古くから、ボタンは勿論、パイプやチェスの材料としても使用され、現在では稀少な象牙の代用として印鑑の材料としても用いられ硬度が高く耐久性があります。





袖山は気持ち低めで脇下はコンパクトな仕様ですが、イセ込んだ肩と自然なカーブを描く前振りの袖付けによって、腕の運動性を確保してます。







それでは着てみた感じはこちら

着用サイズ:M

モデル:170cm











続いて、TROUSERS

dip x CLOTH&CLOTIHNG

TROUSERS

COL:OFF-WHITE/SAGE

PRICE:16,500-(+TAX)


正直履いて頂くのが一番分かりやすいと思いますが。

言葉にすると、パンツは単純な筒からできています。そして筒の一番上にヒップがあるわけです。それ以外は原則として直線です。(強いて言えばワタリから下、ヒザから下の筒をどのようにつなげるか)ヒップのその形状、大きさ、位置など、ここにエレガントなパンツの肝が集約されています。お尻のフィット感。そして脚線美を作るのがボトムスの脇線部分だと僕は思います。



尻グリのカーブをキツ目にしヒップに沿ってフィットした履き心地した田口さんのパターンは、ウエストに大してコンパクトなヒップとなっており。クッと上がった印象をつくれます。

(カーブが緩いものは腰履きにした方が見栄えが良く、よりカジュアル感のあるシルエットになってしまいます。)

トラウザーズの「性格」を決定的に変えてしまうサイドポケット

サイドポケット=脇部から前身頃に付くポケットは、トラウザーズの性格を分かりやすくに示せるデザイン。

カジュアルなのかクラシックなのか。様々な顔がポケットのデザインで分かってしまう。

今回のトラウザーズは〝縦ポケット〟と呼ばれるサイドシームにそのまま沿って口を縦に切ったもの。

ポケットが目立たないため落ち着いた印象を与えるのが特徴。

礼装用のトラウザーズが大抵この仕様を採用される。またアイロンでの「クセ取り」や切り口のカーブを工夫するのを通じ、着用時に口を開き難くすることができ、作り手の技量を何気なくも非常に顕著に示せるデザイン。

サイドアジャスター=ウエストの両脇ちょうど腰骨辺りに設けられたウェスト周りを調整するデザイン。


かつて仕立て服が全盛だった頃、パンツは顧客のサイズに合わせて仕立てるもので、ベルトを使わずサイドアジャスターの調整でウェストにフィットさせていた。仕立て服のニュアンスを継承しながらも便利性を取り入れたディテール。

ストラップを後ろから前へ、つまりお腹を背方向に引っ張ることで、前身頃=腹部のフィット感の調整ができる。

(サイズMにてウエストを90〜77cmサイズLにて94cmから78cmまで調整する事が可能。)

ヒップポケットは左右ともにスポーティなディテールのひとつである。フラップ・アンド・ボタンダウン・ポケット。

カジュアル色の濃いポケットの形。フタ部分にステッチはがジャケットのダブルステッチに合わせてます。




それではこちらも履いてみました。

着用サイズ:M

モデル:170cm

膝下はストレートのシルエット。







最後はハーフパンツを

dip x CLOTH&CLOTIHNG

HALF-PANTS

COL:OFF-WHITE/SAGE

PRICE:15,500-(+TAX)

ハーフパンツ用にパターンの修正頂いておりますが、フルレングス同様の仕様となっております。

(股下はサイズMにて32cmサイズLにて33cm)







dipの生産は生産数量が以上に少ない為工場が限られ交渉が大変とのこと。最小枚数3枚、最大でも100枚に満たない....中国最低生産数量300枚少なくても100枚。(笑)


しかし縫製の妥協は許されない、、。細かいところまで指示を行い、ボタン付け、力布、ミシン目の糸継 等々、、 余談ですが、かつて世界中(イタリア、イギリス、スペイン、アメリカ)の工場に行き洋服作りされた田口さん曰く、働いている従業員は何処の国でも皆気さくで笑顔がとても優しいとの事。


今回も数枚との数の少ない依頼に答えて下さり、、、。本当に感謝です。










【dip】

数々の有名ブランドのデザイナーを手掛けてきた 田口成彦さんの手がけるユニセックスブランド。


detail in perfection(ディティールインパーフェクション)の略。ブランド名を言葉にすると、とてもストイックで神経質そうなイメージですが。田口さんはそんな事もなく、程よくゆるい。肩の力が抜けておりとても自然体 。

やはり洋服には、作り手の人柄がよく表れる気がする。何色と言ったらいいのか分からない色や特殊な風合いの生地。ストイックな反面、良い意味でゆるさを強く感じるのかもしれない。どこかファッションを達観した、独自の世界を感じるブランド。


【CLOTH&CLOTHING】

〝日常的に楽しめる紳士服〟を揃え〝きれいめ〟になり過ぎずに、

肩の力を抜いた着こなしをスタイリングのテーマにしております。

美しが丘(たまプラーザ)の洋品店。



イメージヴィジュアルについてはこちらから 【dip x CLOTH&CLOTIHNG】

JAKET /TROUSERS/HALF-PANTS

オンラインストアはこちらから






CLOTH&CLOTHING(クロース&クロージング)

225-0002 横浜市青葉区美しが丘 1-10-8​ 第一みなもとビル 2-C ​

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